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固定資産除却損

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勘定科目 分類 詳細 計上される時期
損益計算書 費用/借方 特別損失/td>

固定資産を廃棄した時
法人税 損金の額に算入
消費税 課税対象外

固定資産除却損とは、会社などが所有する建物機械装置車両運搬具等の固定資産を売却せずに取り壊したり処分した際の損失額を計上する勘定科目です。
除却とは、災害等で減失したり、老朽化や故障のらめに不要となった固定資産を廃棄、撤去処分することを指します。通常は、廃棄された固定資産の直前の帳簿価額がその額に該当し、『雑損失』で処理できる場合もあります。

  1. ・除却の際の取壊し費用なども損金に算入できます。
  2. ・除却の際に廃材や鉄くず等の代金を受け取った場合は、その金額を除却損から減額します。
  3. ・除却時は、期首からの減価償却費も月割で計算します。損失額には、除却する固定資産の帳簿価額と、除却に要する諸費用も含めます。

 

 

固定資産除却損の有姿除却

税法上では、固定資産の取壊しや廃棄をしていない場合でも、以下のような場合は資産の帳簿価額から、その処分見込価額を控除した金額を『固定資産除却損』として、損金の額に算入することが可能です。

  1. 廃棄処分に多額の費用がかかるような場合や、使用を廃止後に通常の方法では再使用の可能性がない場合
  2. 専門金型等当の特定の生産専用設備で製品の生産停止に伴って将来の使用可能性がないなどの場合

このように、現物を残したまま、帳簿上で処分見込価額を控除した金額を固定資産除却損に計上する方法を「有姿除却」といいます。
 

 

固定資産除却損の摘要(取引例)

固定資産除却損に該当する取引には以下の摘要があります。

固定資産除却損-こていしさんじょきゃくそん- 機械除却損-きかいじょきゃくそん-
構築物除却損-こうちくぶつじょきゃくそん- 建物除却損-たてものじょきゃくそん-
設備除却損-せつびじょきゃくそん- 装置除却損-そうちじょきゃくそん-
自動車除却損-じどうしゃじょきゃくそん- 備品除却損-びひんじょきゃくそん-
車両除却損-しゃりょうじょきゃくそん-

 

 

 

固定資産除却損の仕訳例

会社が所有する備品800,000円を廃棄処分にした

借方 金額 貸方 金額
固定資産除却損 800,000 工具器具備品 800,000

 

 

【取壊し費用等が発生した場合】老朽化した構築物(取得価額2,000,000円、減価償却累計額1,500,000)を取り壊して、その際の取壊し費用として200,000円を当座預金から支払った

借方 金額 貸方 金額
減価償却累計額 1,500,000 構築物 2,000,000
固定資産除却損 700,000 当座預金 200,000

 

 

【引取料を受け取った場合】会社が所有する機械(取得価額4,000,000円、減価償却累計額3,000,000円)が老朽化してきたためスクラップ処分をし、業者から鉄くず代として現金10,000円を受け取った

借方 金額 貸方 金額
現金 10,000 機械装置 4,000,000
減価償却累計額 3,000,000
固定資産除却損 990,000

 

 

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