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建設仮勘定

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勘定科目 分類 詳細 計上される時期
貸借対照表 資産 有形固定資産 設備等の建設のために支出したとき
法人税 建設仮勘定は、まだ固定資産を取得しておらず、事業用にも使用されていないため減価償却は行えません。
消費税 建設仮勘定の内容に応じて課税仕入または課税対象外です。

建設仮勘定とは、建設中の建物構築物、制作中の機械装置等の未完成の有形固定資産や、建設中に発生した支出や材料費、労務費を完成するまでの間、一時的に処理しておくための勘定科目です。
建設前渡金や前渡金、材料費等にかかる支出額を建設仮勘定に計上し、固定資産を取得中であることを示す勘定科目のため、完成し事業に使用した時点で本来の勘定科目に振り替えます。

  1. ・建物の建設等に伴う立退料や迷惑料等の住民対策費や公害補償費等で、取得価額に算入できる付随費用は支出した時点で『建設仮勘定』に算入可能です。
  2. ・『建設仮勘定』はいまだ固定資産を取得しておらず、事業にも使用開始していないことが前提のために減価償却はできませんが、完成前でも一部使用開始した部分は減価償却可能です。
  3. ・実務上では工事の手付金などに消費税をつけて支払う場合がありますが、引渡しの無い場合は仕入税額控除の対象にはならないため、『建設仮勘定』に含めて計上し、完成して引渡しを受けた時点から『仮払消費税』として処理します。

 

 

建設仮勘定の摘要(取引例)

建設仮勘定-けんせつかりかんじょう- 建設代金手付金-けんせつだいきんてつけきん-
建設代金前渡金-けんせつだいきんまえわたしきん- 建設資材購入費-けんせつしざいこうにゅうひ-
設備取得前渡金-せつびしゅとくまえわたしきん- 制作中の機械装置-せいさくちゅうのきかいそうち-
固定資産建設費-こていしさんけんせつひ 固定資産製作費-こていしさんせいさくひ-
固定資産製造経費-こていしさんせいぞうけいひ- 固定資産設計料-こていしさんせっけいりょう-
固定資産前払金-こていしさんまえばらいきん- 固定資産前渡金-こていしさんまえわたしきん-
固定資産労務費-こていしさんろうむひ- 地鎮祭費用-じちんさいひよう-
建築工事内金-けんちくこうじうちきん- 前払金-まえばらいきん-
前渡金-まえわたしきん-

 

 

 

建設仮勘定の仕訳例

事務所の施工工事を発注し、施工費用の前渡金2,000,000円を小切手で支払った

借方 金額 貸方 金額
建設仮勘定 2,000,000 当座預金 2,000,000

 

倉庫の建設に際して、立退料1,000,000円と周辺住民への対策費200,000円を現金で支払った

借方 金額 貸方 金額
建設仮勘定 1,200,000 現金 1,200,000

立退料や周辺住民対策費、地鎮祭費用等の付随費用も取得価額に算入できるため、支出した時点で『建設仮勘定』に計上します。
 

 

社宅の建設を発注し、建築代金40,000,000円の内10,000,000円を手付金として小切手で支払った

借方 金額 貸方 金額
建設仮勘定 10,000,000 当座預金 10,000,000

 

 

社宅が完成したので残りの建築代金30,000,000円を小切手で支払い引き渡しを完了した

借方 金額 貸方 金額
建物 40,000,000 当座預金 30,000,000
建設仮勘定 10,000,000

『建設仮勘定』は固定資産が完成するまで一時的に処理するための勘定科目のため、工事が完成した場合に本来の勘定科目に振替ます。
 

 

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