2,245 ビュー

仮受金

-
勘定科目 分類 詳細 計上される時期
貸借対照表 負債/貸方 流動負債 金銭等を受け入れた時
法人税 特になし
消費税 課税対象外

仮受金とは、その取引の種類や内容が不明な場合、あるいは取引の内容は分かっているが金額が不明で、原因究明までに時間を要するような金銭等を受け入れた際に、一時的に処理するための科目です。取引件数が多い場合や取引先から入金があったが内容が不明、材料費と加工賃の相殺内容が不明といった場合などにこの勘定科目を用います。
仮受金は一時的な処理のため、後日、相手勘定科目や金額が確定した段階で、該当する科目に振替処理します。

仮受金と似た勘定科目に『前受金』がありますが、『前受金』は通常の事業上の取引による手付金や内金など、商品製品の引渡前、あるいはサービスや役務の提供前にあらかじめ受け取った、内容がはっきりしている金額です。

  1. ・長期間にわたり不明な仮受金については決算で「特別利益」に計上する必要があります。
  2. ・仮受金は、現金や預金等の金額を合わせるために一時的に使用する科目なので、決算時までに内容を調査して、該当する科目に振替処理をします。最終的に内容不明な仮受金は『雑収入』に振り替えて、借受金の残高をゼロにします。
  3. ・仮受金は、貸借対照表では他の少額の流動負債と併せて「その他の流動負債」として表示されるのが一般的です、ただし重要性が高い場合は『仮受金』として表示します。

 

 

仮受金の摘要(取引例)

仮受金に該当する取引には以下のような摘要があります。

借受金-かりうけきん- 科目不明入金-かもくふめいにゅうきん-
内容不明入金-ないようふめいにゅうきん- 科目未確定入金-かもくみかくていにゅうきん-
最終金額未確定金額-さいしゅうきんがくみかくていきんがく- 最終金額未定入金-さいしゅうきんがくみていにゅうきん-

 

 

 

仮受金の仕訳例

【仮受した場合】取引先から普通預金に内容不明の入金200,000円があった

借方 金額 貸方 金額
普通預金 200,000 仮受金 200,000

 

後日、仮受金の内容が売掛金による入金であることが判明した

借方 金額 貸方 金額
仮受金 200,000 売掛金 200,000

使途や金額が不明な入金を一時的に『仮受金』として処理するため、内容が判明する都度に正しい勘定科目に振替ます。
 

 

【仮受金の内容が不明な場合】決算につき、内容不明の入金50,000円を計上していたが、調査をしても内容が判明しなかった

借方 金額 貸方 金額
仮受金 50,000 売掛金 50,000

決算時に計上している『仮受金』は、その内容を調査し本来の勘定科目に振り替えますが、それでも内容が判明しない場合は『雑収入』として処理します。
 

 

個人事業主や法人の方へ!当サイトのおすすめ会計ソフト「freee(フリー)」

当サイト「Fluphie(フラッフィー)」では個人事業主の方の確定申告や法人の方への経理・決算に会計ソフト「freee(フリー)」をおすすめしています。

 

クラウド会計ソフト「freee」のメリット

・クラウド会計ソフトシェアNo.1

・会員登録無料で0円から使える

・安価な料金プラン

・完全な経理初心者でも無理なく続けられる

・80%の利用者が業務時間を50%以上削減

・スマホでもっとも使われている会計アプリ(*2020年12月時点)

・確定申告は〇×の質問に答えるだけ

・知識いらずのかんたん操作で税理士や経理担当に支払う人件費を削減

・決算書もボタン1つであっという間に作成

 
まずは無料登録!法人の方は30日間無料!詳しくは以下のボタンから!