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長期借入金

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勘定科目 分類 詳細 計上される時期
貸借対照表 負債 固定負債 金銭等を借り入れた時
法人税 特になし
消費税 課税対象外

長期貸付金とは、事業に必要な資金として、返済期限が決済日の翌日から起算して1年を超える場合に返済される予定の金額を流動負債に計上する勘定科目です。金融機関や取引先、関連会社、個人からの借入金や当座借越や手形借入金等が該当します。
1年以内に支払いが予定されている借入金は『短期借入金』となり、返済期限が1年以内に迫った『長期借入金』は『短期借入金』に振替処理します。この1年以上と以内の区分を1年基準(ワン・イヤー・ルール)と呼びます。
長期借入金は将来返済しなければならない債務のため、家族や知人など、金融機関以外からの借入金も計上します。

  1. ・長期借入金の返済に利息が付く場合は「支払利息割引料」で処理します。
  2. ・無利息・低金利の借入金や計上していない借入金は、贈与や経済的利益の提供とみなされる場合もあるので注意が必要です。
    借入金に対する支払利息は、経費として『支払利息』に計上します。
  3. 当座預金の残高を超えて手形や小切手を振り出すことができる当座借越契約がありますが、当座預金がマイナスになった場合は『長期借入金』で処理します。
  4. ・従業員や役員、関係会社からの借入金は「従業員短期借入金」「役員短期借入金」「関係会社短期借入金」として区分します。

 

 

長期借入金の摘要(取引例)

長期借入金-ちょうきかりいれきん- 銀行からの借入金-ぎんこうからのかりいれきん-
親会社からの借入金-おやがいしゃからのかりいれきん- 関係会社からの借入金-かんけいがいしゃからのかりいれきん-
取引先からの借入金-とりひきさきからのかりいれきん- 役員からの借入金-やくいんからのかりいれきん-
手形借入金-てがたかりいれきん- 当座借越-とうざかりこし-
証書借入-しょうしょかりいれ- 短期借入金振替-たんきかりいれきんふりかえ-
運転資金調達-うんてんしきんちょうたつ- 個人からの借入金-こじんからのかりいれきん-

 

 

 

長期借入金の仕訳例

関連会社からの長期借入金10,000,000円を小切手で返済した

借方 金額 貸方 金額
長期借入金 1,000,000 当座預金 1,000,000

 

 

金融機関から長期の借入金20,000,000円を借り入れ、利息1,000,000円が差し引かれた金額が当座預金に振り込まれた。

借方 金額 貸方 金額
当座預金 19,000,000 短期借入金 2,000,000
支払利息 1,000,000

借入金に対する支払利息は、経費として『支払利息』に計上します。

 

 

決算につき、返済期間が残り1年以内となった長期借入金300,000円を短期借入金に振り替えた

借方 金額 貸方 金額
長期借入金 300,000 短期借入金 300,000

決算時に『長期借入金』の返済期限が1年以内になった場合は『短期借入金』に振替処理します。
あるいは「1年以内返済長期借入金」の科目を新たに設立する場合もあります。ただし、その金額が少額の場合は振替を省略できます。

 
 

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